東京通信簿

愛なき時代をどうやって生き延びたらいいんだろうね

人間として、社会に生きるということ。

 

能力の多寡と社会での成功の相関性はそう高くない。
成功と相関性の高いものは、取り返しのつかない失敗の少なさと”世間”とうまく渡り歩くこと。
 
取り返しのつかない失敗の少なさとは、
短期的に言えば、深い洞察、張り巡らせた注意力と機動的な意思決定によるもの。
忙しい日々の中でいかに能動的に余裕を作り出せるか。
長期的に言えば、失敗との向き合い方とつながりへの感謝、つまり愛。
自分の不甲斐なさと真正面から向き合い、過信も慢心もせず、ただ粛々と。そして、世の中をサバイブするには、一人で出来ることはいかに小さいかを体感し、力を貸してくれる人に感謝をする。無償の愛を誰かに届けられてますか。
小さな失敗から、角度の高い具体的な反省と対策をすることも加えて相当重要。小さい失敗をすること、認識して反省すること。
 
”世間”とうまく渡り歩くとは、
どんな人に対しても想像力を働かせ、どこかに「惚れ込めること」。(以下記事から引用)
 

 
これは、取り返しのつかない失敗の少なさとも、力を貸してくれる人たちとのネットワークを作り、維持する、つまり、信頼関係の維持構築という点で、相互連関的である。
 
日々、努力して”成長”している自分は、優秀で偉く、そうじゃない人は怠惰で、人間として劣ると脳内のどこかで思い込んでいないか。その環境を、その視座を誰から与えてもらったのか。経済的な尺度の奴隷になってないか。大切な人を思う気持ち、そのための行動、つまり、愛を感じられない傲慢で軽薄な人間になってないか。
 
想像力と現実、論理と愛の間。虚実皮膜の間に今日も生きる。
無事に今日を終えられて良かった。思い上がらず、目の前にある幸せを能動的に維持したい。自分の人生だけど、自分自身のためだけではなく、自分自身だけのものではない。